
当院は昭和18年に発足し、平成15年には医療法人社団大谷会を設立して、発足以来約70年間に亘り江田島島内の皆様はもとより近郊からの皆様よりご愛顧いただいてまいりました。この間、「安心して喜ばれる地域医療」の病院理念の下、地域医療の中核を担うべく、職員一丸となって日々研鑽を重ねております。
この度、ここ江田島で育て支えてくださった島の方々への恩返しの気持ちで、“島でねばる”医療を展開したいと強く思い、能美町中町に移転・開院するはこびとなりました。新しい病院は海岸沿いに建ち海が目の前に広がります。院内は瀬戸内らしい優しい色合いにし、心穏やかに過ごしていただけるようにしました。
新病院のコンセプトは、「病院らしくない病院」をつくることと、0歳から100歳を超える幅広い年齢層に対応し、定期的な専門外来を設けることや、CTやMRI、マンモグラフィー、内視鏡検査などの医療機器も導入し、遠方の大きな病院に行かなくても検査が受けられるようにすることで、“島でねばる” プチ総合病院化計画です。
今後は、高齢化が進むこの島で最も課題になるのが、認知症ケアや在宅ケアです。これは、地域住民や行政とともに協力し合うことが重要です。それには、この島の中心で連携できる体制づくりが不可欠です。これからも島のためにも医療に貢献するために挑戦し続けたいと思います。
理事長 大谷まり